民泊の清掃代行とは?サービス内容から費用相場、注意点まで徹底解説

2023.08.24民泊運営・清掃

民泊の清掃代行とは

民泊とは法令上の明確な定義はありませんが、一般的な住宅の一部、または全部を旅行者に宿泊施設として貸し出すビジネスです。

ここ数年で、インターネットを介して民泊を利用するユーザーは、国内外問わず増加傾向にあります。

しかし、民泊のなかには清掃や設備のメンテナンスを怠ることにより、利用者が集まらないところがあるものです。

本記事では、民泊の清掃代行について、サービス内容から費用相場、注意点などを徹底解説します。

 

民泊清掃代行とは?

民泊清掃代行とは、旅行者のために貸し出している住宅の清掃を代行するサービスです。

お客様が頻繁に入れ替わる民泊では一般のご家庭とは異なる汚れが付着することがあり、個人での清掃は大変な作業です。

また、民泊新法によって家主が居住している民泊ではない限り、清掃代行業者に依頼することが法律で義務付けられています。

近年では旅行者の増加とともに民泊の利用者も増えているため、民泊清掃代行の需要は高まっていると言えます。

 

民泊清掃代行の主なサービスを提供する範囲と内容

民泊清掃代行の清掃内容

こちらでは、民泊清掃代行の主なサービスを提供する範囲と内容をご紹介します。

 

リビング

リビングは一般のご家庭だけではなく、民泊においてもお客様の利用頻度が高いエリアです。

食事や休憩、団らんといったさまざまな用途で使われるリビングには、食べカスや水分といったさまざまな汚れが付着します。

民泊のなかでも特に広く設けられているリビングは、民泊清掃代行業者が注力して清掃する場所のひとつと言えます。

 

寝室

お客様のなかには、できる限り汚さずに寝室を利用される方がいらっしゃいます。

しかし、就寝中にはコップ1杯分の汗をかいていると言われているため、どうしても汚れが付着してしまうものです。

寝具にはベッドシーツや枕カバーといったものが用いられているため、民泊清掃代行業者はリネン類の回収・設置を行います。

 

キッチン

民泊を利用するお客様のなかには、旅費を抑えるために外食ではなく自炊をされる方がいらっしゃいます。

料理をしていると油がはねたり、調味料をこぼしてしまったりといったことが要因の汚れが付着します。

民泊清掃代行業者はそれぞれの汚れを取り除く最適な方法で清掃を行い、次のお客様が気持ちよく使える状態に整えます。

 

トイレ

民泊を利用する際、トイレが不潔だった場合、その民泊を今後利用したいと考える方は少ないでしょう。

トイレの衛生状態は民泊の評価を左右する重要な場所であるほか、さまざまな汚れが付着しやすい場所でもあります。

民泊清掃代行業者はトイレを掃除する際、表面だけではなくつまりがないかも確認し、良好な衛生環境を維持します。

 

洗面所

洗面所に付着する汚れには、歯ブラシのカスや化粧品などが挙げられます。

なかには専門の道具や薬品を使わなければ落ちない汚れが含まれているため、一般の方では対処が難しいことがあるでしょう。

しかし、民泊清掃代行業者は掃除のプロであることから、洗面所に付着したさまざまな汚れを落とすことができます。

 

バスルーム

バスルームには石鹸カスや、抜け落ちた髪の毛などの汚れだけではなく、水分がこもることによるカビの発生が考えられます。

特に、カビは徐々に繁殖する性質を持っているため、ある日バスルームを確認するとビッシリとカビが付着していることがあります。

カビを除去するためには乾燥した環境である必要があるため、民泊清掃代行業者は清掃後に適度な換気を行います。

 

民泊清掃代行の費用相場

民泊清掃代行の費用相場

先述の通り、民泊はオーナーが常時在籍していない限りは、民泊清掃代行に清掃を依頼する必要があります。

そのため、オーナーは可能な限り費用を抑えたいと考えられることでしょう。

下記にて、民泊清掃代行の費用相場をご紹介します。

 

基本料金相場

一般的な民泊清掃代行業者は、下記の業務を行う際は5,000円前後に設定しています。

 

清掃

一般的な民泊清掃代行業者は、リビング・寝室・キッチン・トイレ・洗面所・バスルームの清掃を標準で行います。

清掃内容は物件にも依存しますが、一般的なハウスクリーニングかそれ以上のサービスを提供していることがあります。

清掃内容については業者によりさまざまであるため、1社ではなく複数の業者に声を掛けて相見積もりを取ることをおすすめします。

 

オーナーへの清掃完了のご報告

民泊清掃代行業者の業務は掃除をして完了ではなく、オーナーに掃除が完了した旨を伝えて初めて完了となります。

また、民泊清掃代行業者によっては完了時に立ち会ってもらい、不備や汚れの残りがないかを確認してもらいます。

もしも汚れが見える場合、清掃業者に伝えることでその箇所を再度掃除してもらうことができます。

 

忘れ物チェック・管理サービス

お客様のなかには、傘や衣類といったものを忘れてチェックアウトしてしまう方がいらっしゃいます。

民泊清掃代行業者のなかにはお客様の忘れ物をチェックし、一定期間保管するサービスを提供しているところがあります。

お客様から忘れ物のお問い合わせがあった場合、お客様のもとに届けることで対応は完了です。

 

消耗品のチェック

民泊には洗剤やシャンプー、トイレットペーパーといったさまざまな消耗品が設けられています。

民泊清掃代行業者はこれらをチェックし、オーナーに報告して補充を依頼します。

または、民泊清掃代行業者自体がオプションで消耗品の追加するサービスを提供していることがあります。

 

追加料金が発生するサービス

一方、下記のサービスは民泊清掃代行業者のオプションサービスであることが多く、オーナーが要・不要を判断することができます。

  • 人員の補充
  • 繊維類の洗濯サービス
  • 消耗品の購入代行手数料

また、追加料金として発生する可能性があるものとしては、業者の交通費や消耗品代などが挙げられます。

そのため、実際に民泊清掃代行業者に支払う料金は3,000~5,000円よりも高くなることがある点には注意しましょう。

 

民泊清掃代行の委託会社を選ぶポイント

民泊清掃代行の委託会社を選ぶ

民泊清掃代行業者を選ぶ際は、「品質」「オプション」「オペレーション体制」の観点から選びましょう。

民泊清掃における品質は隅々まで清掃ができているのか、人に依存せず高い満足度を得られるサービスを提供できるかを指します。

高い品質の清掃サービスを提供している業者は、スタッフの教育ができていたり、マニュアルが用意されていたりするものです。

オプションについてはオーナーが要・不要を判断するものですが、選択肢が多いほど自由度が高い清掃を依頼することができます。

また、トラブルが発生した際に連絡が取れない業者に対しては、オーナーは不満を募らせるものです。

そのため、民泊清掃代行業者を選ぶ際はオペレーターの体制についても確認しておくと良いでしょう。

 

民泊清掃代行を委託する際の注意点

民泊清掃代行に委託する注意点

民泊清掃代行を使用する際は、キャンセル料や延滞料金、繁忙期料金などコスト面に注意しましょう。

民泊のなかには、急遽お客様が連泊したり、キャンセルされたりすることによって清掃が不要になることがあります。

その際にはキャンセル料や延滞料といった費用が追加で発生する可能性が高いため、注意が必要です。

また、夏など旅行者が多いシーズンになると、繁忙期の需要に合わせて料金が高額になる業者があります。

そのため、業者を選定する際には先述したポイントだけではなく、料金についても確認しておきましょう。

 

おわりに

本記事では、民泊清掃代行のサービス内容や費用相場についてご説明しました。

民泊清掃代行は、旅行者のために貸し出している住宅の清掃を代行するサービスで、オーナーが不在の民泊に義務付けられています。

一般的な民泊清掃代行は5,000円前後で清掃を代行していますが、オプションや繁忙期などによって価格は変動する点には注意が必要です。

民泊清掃代行を選ぶ際は、品質・オプション・オペレーション体制のほか、料金を確認しておきましょう。

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大阪民泊清掃代行編集部

【民泊運営専門家】榊原 啓祐(さかきばら けいすけ)
ハウスクリーニングや壁紙再生事業でフランチャイズ本部事業等を立ち上げ、僅か5年で400店舗以上を出店。民泊事業には2015年8月に参入し、現在では民泊運営と共に、リゾート地での貸別荘もスタート。ハウスクリーニングの経験から、民泊清掃の第一人者でもあり、これからの民泊業界を牽引する若き経営者。

【民泊運営アドバイザー】田尻 夏樹(たじり なつき)
バチェラー3に出演。温泉ソムリエの資格を持ち、観光系インフルエンサーとしての経験から宿泊業、民泊業に参入。 地域の魅力やおすすめスポットを発見し、快適な滞在に関する情報の発信も。