民泊清掃代行完全ガイド|料金相場、メリット、選び方を徹底解説!
2024.07.16民泊運営・清掃民泊とは法令上の明確な定義はありませんが、一般的な住宅の一部、または全部を旅行者に宿泊施設として貸し出すビジネスです。
ここ数年で、インターネットを介して民泊を利用するユーザーは、国内外問わず増加傾向にあります。
しかし、民泊のなかには清掃や設備のメンテナンスを怠ることにより、利用者が集まらないところがあるものです。
本記事では、民泊の清掃代行について、サービス内容から費用相場、注意点などを徹底解説します。
民泊清掃代行とは?
民泊清掃代行とは、旅行者のために貸し出している住宅の清掃を代行するサービスです。
お客様が頻繁に入れ替わる民泊では一般のご家庭とは異なる汚れが付着することがあり、個人での清掃は大変な作業です。
また、民泊新法によって家主が居住している民泊ではない限り、清掃代行業者に依頼することが法律で義務付けられています。
近年では旅行者の増加とともに民泊の利用者も増えているため、民泊清掃代行の需要は高まっていると言えます。
民泊運営において清掃が重要な理由
民泊運営において清掃は欠かすことができない重要な要素ですが、なぜ欠かすことができないのでしょうか。
こちらでは、民泊運営において清掃が重要だといわれている理由をご紹介します。
口コミを左右するから
利用者にとって、宿泊施設がキレイであることは快適な生活を送るための重要な要素です。
掃除が行き渡っていない宿泊施設を利用してしまうと顧客満足度が低下するだけではなく、口コミでその旨が広がってしまいます。
不平や不満が多数の方に広がってしまうと、利用者が減少してしまうため、収益を圧迫する要因となるのです。
劣化の防止
掃除を行っていないと汚れが固まって取れなくなったり、虫食いが広がってしまったりといった被害に遭ってしまいます。
これらは家屋や敷地内の劣化を進行させる要因であり、定期的に手入れをすれば防げる問題でもあります。
宿泊施設は多くの方が利用することから汚れやすいため、掃除を行うことによって劣化を防止する必要があるのです。
清潔感が稼働率や単価アップに直結する
先述の通り、民泊利用者の多くは清潔感がある施設を利用したいと考えているものです。
利用者のなかには少し高くてもキレイな民泊を選ぶ方がいらっしゃるほど、民泊において清潔感は重要な要素となります。
目に見える汚れだけではなく、異臭などにも気を付けることで利用者は快適に過ごせるため、口コミにより稼働率や単価アップが期待できるでしょう。
民泊清掃代行の主なサービスを提供する範囲と内容
こちらでは、民泊清掃代行の主なサービスを提供する範囲と内容をご紹介します。
リビング
リビングは一般のご家庭だけではなく、民泊においてもお客様の利用頻度が高いエリアです。
食事や休憩、団らんといったさまざまな用途で使われるリビングには、食べカスや水分といったさまざまな汚れが付着します。
民泊のなかでも特に広く設けられているリビングは、民泊清掃代行業者が注力して清掃する場所のひとつと言えます。
寝室
お客様のなかには、できる限り汚さずに寝室を利用される方がいらっしゃいます。
しかし、就寝中にはコップ1杯分の汗をかいていると言われているため、どうしても汚れが付着してしまうものです。
寝具にはベッドシーツや枕カバーといったものが用いられているため、民泊清掃代行業者はリネン類の回収・設置を行います。
キッチン
民泊を利用するお客様のなかには、旅費を抑えるために外食ではなく自炊をされる方がいらっしゃいます。
料理をしていると油がはねたり、調味料をこぼしてしまったりといったことが要因の汚れが付着します。
民泊清掃代行業者はそれぞれの汚れを取り除く最適な方法で清掃を行い、次のお客様が気持ちよく使える状態に整えます。
トイレ
民泊を利用する際、トイレが不潔だった場合、その民泊を今後利用したいと考える方は少ないでしょう。
トイレの衛生状態は民泊の評価を左右する重要な場所であるほか、さまざまな汚れが付着しやすい場所でもあります。
民泊清掃代行業者はトイレを掃除する際、表面だけではなくつまりがないかも確認し、良好な衛生環境を維持します。
洗面所
洗面所に付着する汚れには、歯ブラシのカスや化粧品などが挙げられます。
なかには専門の道具や薬品を使わなければ落ちない汚れが含まれているため、一般の方では対処が難しいことがあるでしょう。
しかし、民泊清掃代行業者は掃除のプロであることから、洗面所に付着したさまざまな汚れを落とすことができます。
バスルーム
バスルームには石鹸カスや、抜け落ちた髪の毛などの汚れだけではなく、水分がこもることによるカビの発生が考えられます。
特に、カビは徐々に繁殖する性質を持っているため、ある日バスルームを確認するとビッシリとカビが付着していることがあります。
カビを除去するためには乾燥した環境である必要があるため、民泊清掃代行業者は清掃後に適度な換気を行います。
基本料金の相場
下記は、当社が提供している民泊に関するサービスの費用一覧です。
清掃料金
SSサイズ
(35平方メートル以下) |
Sサイズ
(45平方メートル以下) |
Mサイズ
(55平方メートル以下) |
Lサイズ
(65平方メートル以下) |
4,400円 | 5,500円 | 6,600円 | 7,700円 |
2Lサイズ
(75平方メートル以下) |
3Lサイズ
(85平方メートル以下) |
4Lサイズ
(95平方メートル以下) |
BIGサイズ
(96平方メートル以上) |
8,360円 | 8,800円 | 9,900円 | 10,450円~ |
参考:料金プラン
リネンサービス
- 基本料金 :一律220円
ベッドリネン
- シングルベッド :1台660円(毛布、シーツ、枕カバー)
- ダブルベッド :1台770円(毛布、シーツ枕カバー×2)
布団
- 布団 or ソファベッド:1組660円(毛布、シーツ、枕カバー)
タオル
- 1名あたり :220円(バスタオル、フェイスタオル)
相場については企業様やサービスによって異なるため一概には言えないため、複数社でのお見積もりをおすすめします。
清掃業者それぞれに特徴があるものですので、ぜひ問い合わせてみてください。
民泊清掃代行の費用相場
一般的な民泊清掃代行業者は、下記の業務を行う際は5,000円前後に設定しています。
清掃
一般的な民泊清掃代行業者は、リビング・寝室・キッチン・トイレ・洗面所・バスルームの清掃を標準で行います。
清掃内容は物件にも依存しますが、一般的なハウスクリーニングかそれ以上のサービスを提供していることがあります。
清掃内容については業者によりさまざまであるため、1社ではなく複数の業者に声を掛けて相見積もりを取ることをおすすめします。
オーナーへの清掃完了のご報告
民泊清掃代行業者の業務は掃除をして完了ではなく、オーナーに掃除が完了した旨を伝えて初めて完了となります。
また、民泊清掃代行業者によっては完了時に立ち会ってもらい、不備や汚れの残りがないかを確認してもらいます。
もしも汚れが見える場合、清掃業者に伝えることでその箇所を再度掃除してもらうことができます。
忘れ物チェック・管理サービス
お客様のなかには、傘や衣類といったものを忘れてチェックアウトしてしまう方がいらっしゃいます。
民泊清掃代行業者のなかにはお客様の忘れ物をチェックし、一定期間保管するサービスを提供しているところがあります。
お客様から忘れ物のお問い合わせがあった場合、お客様のもとに届けることで対応は完了です。
消耗品のチェック
民泊には洗剤やシャンプー、トイレットペーパーといったさまざまな消耗品が設けられています。
民泊清掃代行業者はこれらをチェックし、オーナーに報告して補充を依頼します。
または、民泊清掃代行業者自体がオプションで消耗品の追加するサービスを提供していることがあります。
追加料金が発生するサービス
一方、下記のサービスは民泊清掃代行業者のオプションサービスであることが多く、オーナーが要・不要を判断することができます。
- 人員の補充
- 繊維類の洗濯サービス
- 消耗品の購入代行手数料
また、追加料金として発生する可能性があるものとしては、業者の交通費や消耗品代などが挙げられます。
そのため、実際に民泊清掃代行業者に支払う料金は3,000~5,000円よりも高くなることがある点には注意しましょう。
民泊清掃を個人で行うのとプロの代行業者に依頼するのはどっちが良い?
結論として、民泊清掃については費用を支払ってもプロに依頼することをおすすめします。
自分で行う場合、清潔感を維持して劣化を防ぐために、自分で掃除をしに行かなければなりません。
費用を節約するために自分で行っていても、交通費や備品購入の際に費用は発生するものです。
プロの業者に代行してもらうことによって、清掃の手間を削減でき、効率良く運営することができます。
個人では気付かなかった場所の汚れや、ガンコな汚れなどを取ってくれる点もプロを利用するメリットといえます。
民泊清掃代行の委託会社を選ぶポイント
下記にて、民泊清掃代行の委託会社を選ぶポイントをご紹介します。
品質
民泊清掃における品質は隅々まで清掃ができているのか、人に依存せず高い満足度を得られるサービスを提供できるかを指します。
高い品質の清掃サービスを提供している業者は、スタッフの教育ができていたり、マニュアルが用意されていたりするものです。
料金体系・オプション
運営代行は低コストであるほど手元に残るお金が多くなりますが、その分サービスが乏しくなると顧客満足度が下がってしまいます。
オプションについてはオーナーが要・不要を判断するものですが、選択肢が多いほど自由度が高い清掃を依頼することができます。
対応エリア
民泊清掃代行業者のなかには、対応エリアに応じて交通費や手数料が変わるシステムを設けているところがあります。
サービスは安くても交通費が高かったということにならないように、どのエリアまでいくらで対応してくれるのかを確認しましょう。
オペレーション体制
民泊を運営していると、昼夜問わず利用されているお客様からさまざまな問い合わせが寄せられることがあります。
オペレーション体制が十分に整えられている業者であれば、オーナー様の時間を使わずに早急な対応が可能となるのです。
ゴミの回収
民泊施設のゴミは事業所で発生したゴミとして扱われることから、公共のゴミ捨て場に捨てることができません。
そのため、清掃代行業者を選ぶ際にはゴミの回収も行ってくれるのかについても確認しましょう。
リネン・アメニティの交換
リネン類とは、ベッドシーツや枕カバー、タオルといったものを指します。
清掃業者のなかにはリネン・アメニティの交換はサービス外のところがあるため、サービスに含まれている業者を選びましょう。
トラブル対応
トラブルが発生した際に連絡が取れない業者に対しては、オーナーは不満を募らせるものです。
そのため、民泊清掃代行業者を選ぶ際はオペレーターの体制についても確認しておくと良いでしょう。
民泊清掃代行を委託する際の注意点
民泊清掃代行を使用する際は、キャンセル料や延滞料金、繁忙期料金などコスト面に注意しましょう。
民泊のなかには、急遽お客様が連泊したり、キャンセルされたりすることによって清掃が不要になることがあります。
その際にはキャンセル料や延滞料といった費用が追加で発生する可能性が高いため、注意が必要です。
また、夏など旅行者が多いシーズンになると、繁忙期の需要に合わせて料金が高額になる業者があります。
そのため、業者を選定する際には先述したポイントだけではなく、料金についても確認しておきましょう。
おわりに
本記事では、民泊清掃代行のサービス内容や費用相場についてご説明しました。
民泊清掃代行は、旅行者のために貸し出している住宅の清掃を代行するサービスで、オーナーが不在の民泊に義務付けられています。
一般的な民泊清掃代行は5,000円前後で清掃を代行していますが、オプションや繁忙期などによって価格は変動する点には注意が必要です。
民泊清掃代行を選ぶ際は、品質・オプション・オペレーション体制のほか、料金を確認しておきましょう。
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【民泊運営専門家】榊原 啓祐(さかきばら けいすけ)
ハウスクリーニングや壁紙再生事業でフランチャイズ本部事業等を立ち上げ、僅か5年で400店舗以上を出店。民泊事業には2015年8月に参入し、現在では民泊運営と共に、リゾート地での貸別荘もスタート。ハウスクリーニングの経験から、民泊清掃の第一人者でもあり、これからの民泊業界を牽引する若き経営者。
【民泊運営アドバイザー】田尻 夏樹(たじり なつき)
バチェラー3に出演。温泉ソムリエの資格を持ち、観光系インフルエンサーとしての経験から宿泊業、民泊業に参入。 地域の魅力やおすすめスポットを発見し、快適な滞在に関する情報の発信も。
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